コメント返信は後日します。この記事にはPCでほんの何枚か作った低クオリティなものですが、コラ画像があります。
付けてどうなるかは判断してみてください。では、どうぞ!
───────────あらすじ───────────
一夏に振り向いてもらえずに落ち込んでいたシャル。ある日、恋占いに効果があると言われている占いの館の事を聞いたシャルは、ダメ元と思いそこへと足を向けたのであった...。
シャル「はぁ、一夏の唐変木っぷりは呆れるよ...。この占い師さんが解決してくれるといいけど。」占い師「ヒヒッ、いらっしゃい...。今日はどんなご用で?」
占い師の容姿は、よく言ってもいいとは言えなかった。太ってはいないものの、骨格が見えるほど痩せこけた不気味な男であった。
(うわぁ...。一夏以外の男ってどんな人かなと思ったけど、流石にこれは...。)シャル「え、えっと...。恋の悩みです...。」占い師「ほう、恋に迷える仔羊さんですかぁ...。ヒヒッ、いいでしょう!あなたの悩み、解決して差し上げましょう...。」
シャル「お願いします...。」(適当に話を合わせてさっさと帰ろう...。)占い師「では、この水晶玉を見つめてください...。」
そう言って占い師は禍々しく妖しい輝きを放つ水晶玉を取り出し、シャルの目の前へと置いた。そうしてそれを数十秒も見つめていると、シャルの瞳は曇りつつあった。
(すごく綺麗だなぁ...。......アレ、僕は何を相談しに来たんだっけ...。)占い師「ヒヒッ、可愛いですねぇ...。そんなあなたの悩みは、こうすることで解決するでしょう...。」
占い師が手を水晶に翳せば、水晶玉の輝きが増していく。シャルの瞳も心も、水晶玉に吸い寄せられていき...。
シャル「..........ぁ..........。」(確か僕は一夏の事を...。...いち、か?いちかってなんだっけ...。...どうでもいいや...。ぼくはうらないしさんのうらないのいうとおりにすればいいんだ......。かんがえるの、めん、ど......う。)おぼつかない思考回路はそこで途切れていた。
アレから数日後、占い師の館にはIS学園の生徒が何人も吸い寄せられるように入っていき、そして様子が変わり戻っていった。
女子A「はぁ...。あの占い師さん素敵でしたね...♡」女子B「そうよねぇ...。途中で寝ちゃったのが残念なくらい。...あれ?何これ?」そう言った女子はまさに携帯の画面を見ていた。そこには、その女子と織斑一夏のツーショットの待ち受け画面が映っていた。
女子A「うわぁ、何この男ー?だっさぁい!」女子B「だよねぇ。あの占い師さんに比べたら冴えないし、女誑しとか最低だよねー!」女子A「それに、占い師さんの占い通りに動けば、幸せがもらえるんだもの!素敵だよねー♡」女子B「うん、今も占い師さんに"織斑一夏はゴミ男と思わなければならない"って占ってもらったから、私達にその占いが適用されたんだよねー♡」そう言った女子は織斑一夏の写る写真を全て削除し、恍惚の笑みを浮かべながらIS学園へと帰っていった。そして、最初に占われた少女はと言えば──。
シャル「ご主人様、今日もIS学園の女の子が手駒と化しました...♡」占い師「流石シャルさんですねぇ...。占いに忠実なあなたには、幸運が訪れるでしょう。」
シャル「ご主人様に褒めてもらえるだけで、僕は幸運ですよ...。フフ、愚かな僕を導いてくださりありがとうございます、ご主人様。これからも、僕を占い操ってね♪」あれから彼女は占いの館の呼子として雇われていた。勿論給料も無い。あるのは、占いと言う名の洗脳のみ...。そして、今日もまた彼女は忠実なメイドとして、彼のために尽くす。意中の男など忘れ去った虚ろな彼女には、それのみが幸福なのであった。